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フォーリング・ダウン | Falling Down
ジョエル・シュマッカー 監督 | 映画 1993年
Aug. 26, Sun., 2012 鑑賞
ある日善良な一市民であるおっさんがブチ切れ、町をめちゃくちゃに破壊しながら練り歩くもその怒りは空回り、偶然出逢った女の子のピンチを救ってしまい、怒れるおっさんは一躍町のヒーローに。そんな感じのハートフル・ドタバタ・ブラック・コメディを想像していたら真面目な映画だった。
この映画のおっさんは日常の些細な鬱屈の積み重ねでブチ切れたように最初は描写されているが、徐々に訳ありであることが明かされる。おれとしてはちょっと残念だったのがこの点。本当にふつうで善良なおっさんが日常に我慢できなくなって暴走してくれたら良かったのだけど。
というのも、現代生活は細かなストレスに満ちあふれており、それを我慢したり見ないようにしたり、鈍感になることが平和に暮らすための必須技能であるかのように思えるからだ。勝手に送りつけられるダイレクトメール、延長しない野球中継、野球中継のせいで録画時間がずれた深夜アニメ、繋がらないコールセンター、笑い声のSE、日曜日の住宅街に来て名前だけ叫ぶ選挙カー、愚痴しかこぼさないやつ、リア充、歩道のガム、街に、人が、多すぎる。
気にするポイントは人それぞれだと思うが、鈍麻フィルターをかけずに素直にインプットをしていると、狂うか、鬱か、切れるか、どうなってもおかしくないほど情報過多ではないだろうか。(まあ、現代生活と書いたけど本質的には有史以来同じなのかも知れないが。)
正直なことを述べると、おれはブチ切れてむちゃくちゃしたい。ただ、それをするといろいろ台無しになるし、そこの実行を踏みとどまるだけのフィルターはかかっているわけだ(今のところ)。その、ある種の夢をこの映画のおっさんに託したかった。何の解決にならなくてもいい。とにかく破壊し尽くして、最後は自殺でもする他ないだろうけど、一市民の怒りカタルシスを観たかった。
それにしても近年、世界の皺寄せを現出させたような事件がたびたび起こる。映画として観たいと思ったが、現実として見せられる、或いは遭遇するのは勘弁だ。
で、これを観たのを最後に Macintosh の光学ドライブがウンともスンとも云わなくなったのだ。保証期間は過ぎているが、何かをブツけたりヘンなものを入れたりしていない、ふつうに使ってきたものがある日動かなくなるなんてヘンじゃないか? まだ 2年も経ってないのに。お前んとこの機械をおれは¥100,000以上払って買ったんだ。どうなっているんだ? サポートセンターへ? 何度かけても繋がらないじゃないか。お前んとこの時価総額は世界一なんだろ? iPhoneでかけないから繋がらないのか? おれが悪いならそう言え! 10秒待ってやる。10、9、8、ヒャアがまんできねえ 0だ。
こういうの書くとすぐ本気にするやつがいて、そういうの本当にFUxxxKだと思うよ。おれは善良で無害な一市民なんだからね。
冷静になったら死ぬ。
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ヘミングウェイ短篇集
アーネスト・ヘミングウェイ 著 | 西崎 憲 編・訳 | 短編集
ちくま文庫
清潔で明るい場所 / 殺し屋 / 敗れざる者 / 密告 / スイスへの敬意 /
キリマンジャロの雪 / 橋のたもとの老人 他
Sep. 9 – Oct. 17, 2012 読了
それはいつか書こうとかれがしまっておいた話だ。かれは悪くない話を少なくとも二十はあの場所で手にいれたが、ひとつも書かなかった。なぜだろう?
ヘミングウェイを読むのは二冊目。だいぶ前に「老人と海」を読んだのが一冊目で、あれは良かった。
これら短篇はおそらく戦前に書かれたものが多いと思われるが、当時の描写などはとても雰囲気が良かった。ただ、物語だけを追っていると「だから何?」となってしまうのは、ヘミングウェイという作家についての知識が浅いことや、翻訳文の限界なのかも知れない。おれの好きな梶井基次郎だって物語だけで見れば何もないように思えるが、雰囲気は堪らなく良く、それを文章から味わうことができる。もしかするとこの短篇集はもう一度読めばもっと吸収が良いかも知れない。
おもしろくないことはないです。「密告」は物語としておもしろかったし、「スイスへの敬意」の実験小説のような書き方もおもしろかった。「キリマンジャロの雪」の回想(だろうか?)部分は、作中人物の言葉を借りながら、ほとんどヘミングウェイ自身の回想なのだろうと思うが、苦労人の昔話(≠苦労自慢)というのはそれだけで作品のように読むことができる。
上記の引用はその回想から引いたものだが、おそらく実際のヘミングウェイもそうだったのではないだろうか。「なぜだろう?」という問いかけは自身に向けられていたように思える。
「カタロニア讃歌」がヘミングウェイだと思い込んでいたんだけど、オーウェルだった。ヘミングウェイは「誰がために鐘は鳴る」ですね。
調べたら二人ともスペイン内戦で反ファッショ勢力の義勇兵として従軍してるんですね。他にもカミュやキャパも参加していたそうで。個人の行動力も、そうした時代であったということも凄まじい。
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blue, blue age
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何もかもがゴミ山に沈んだ。
磨き上げられた平滑面も、固まりかけたナックスも、アーク溶接も。
そして、あらゆる作品も同じだ。すべてが振り出しに戻った。
ケイジは、死んだ魂を疲れた身体に包んで、電気と二次元の地に向かった。
次回、「青の時代 破」。デザイナーは、みんな寝不足。
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先日観に行った林静一先生の展示に目眩がするよな幸福な時間をいただき、あれ以来仕事に身が入らず、そもそも仕事があまりないんだけど、水草ばかり眺めて風邪をひいている。自らの内の【重】と【軽】の精神的比重を逆転させようかと思うようなあれは酩酊に近かったか。
実は「赤色エレジー」を読んでみたいと長いこと思いつつ、今回の展示で初めて現物を手に入れることができた。そして帰宅してからも激しいラッシュを浴びた。「これは、いつかみた、あの日〜」
もう、泣いたりはしないんだけど。
そんなわけで、どういうわけだ、赤色エレジー風に自画像を描いてみたんだけど、付け焼き刃ではあの空間の歪みは出せない。さりとて劇画調にできるでもなし。
そう、おれは林先生になりたいわけじゃないんだ。
おれは、おれはなーっ!
林 静一展
岡山の方、11月4日までです。ぜひ。
岡山シティミュージアム
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slice cheese on toasted bread in the twilight
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みんなどこへ行ったの?
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ここに登れないのがボクの役目。
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ここに閉じ込めるのがボクの役目。
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