white copy papers*

17:00

...

五時になるとどこからか、遠き山に日は落ちて、のメロディが聴こえる。
 そうすると、定時までに何件片付けようとか、或いは季節によって変化する日の長さを知る。


私は職場のモニターに向いながら、日中の大音響がそのまま体内に反響しているかのような心地の悪さを感じていた。
 何も聴こえないほど音に満たされた中を、一糸乱れぬ動きで舞い踊る人々。昼休みにそれを眺めていた私は、自分が非常な場違いをしているような感覚に包まれていた。
 あのエネルギーは、どこからやってくるものか? 私は考えるしかなかった。


next: fire cracker | 03

:

white copy papers* / since Apr. 15, 2008 / © ono keiji, Some rights reserved. / CC BY-SA