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ヘルベチカの本 | The Helvetica Book
大谷 秀映 著 | 専門書 2005年
MdN Corporation
2005 – 2006 読了
Mehr Vielfalt,
mehr Abwechslung,
dank Helvetica - weltweit!
明らかに僕の人生を変えた本ですが、有難い言葉やライフハックが書いてあるわけではありません。ヘルベチカという書体について書かれた本です。
ヘルベチカとはこんな書体(Wikipedia | Helvetica)です。あまりにもふつうで便利な書体なので世界中至る所で使われています。一書体だけを題材にして一冊の本にできるのだから、いろいろな意味ですごい書体です。
平成十七年、四月に大学を五年掛かりで卒業、七月に就職できたと思ったら二週間でクビになり、八月には住んでいたアパートの取壊しを通告されるなど、悲惨な夏を迎えていました。
再就職せねばと思いつつも壊滅的な履歴書になる(※)のは必至だったので、デザイン系志望を幸いに、作品集をとにかく綺麗に整えて目くらましにする戦略に出ました。しかし元々グラフィックデザインは下手だった(工業デザイン専攻だった上にクラスの中でも下手な方だった)ので制作は難航。
そんなときに書店に平積みされていた赤い本と目が合いました。実はヘルベチカなどはどうでも良くて、スイス的でカッチリとしたページレイアウトがいいなと思って購入したところ、最後のあとがき頁にこの本のレイアウトグリッドが掲載されており、「こうすればいいのか!」と合点しました。知識としては知っていたものの、僕はこのとき初めてグリッドシステムと出逢ったのです。
それ以降はレイアウトがパチパチ決まるようになり、せっかくなら図版も綺麗にしたいと Photoshop や Illustrator を学習、フォトショで色調補正してもプリンターで色が合わないことに腹を立てればカラープロファイルやキャリブレーションといった具合に、沼に嵌ったように学習と検証を繰り返していきました。そのうち、工業デザイン志望から印刷物のデザインを志望するようになっていました。
嵌りすぎたせいで就職活動をロクに再開しないままアパートの退去期限となり、無職→賃貸契約不可→帰郷→岡山で悶々、という流れで見ても人生が変わったような気がします。再就職については平成二十四年現在でも未だに達成されておらず、誰も雇ってくれないので自分でデザイン事務所のようなものを始めたのが三年前。人間なるようにしかならんし、なるようにはなる。
このオトシマエをつけるには、この赤い本のようにうっとりする書籍を作って、誰かの人生をねじ曲げてやるしかない。
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blue, blue age
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blue, blue age
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きみたちの記録はもう手許にないのだけど、いつでも思い出すことはできる。
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blue, blue age
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足跡をたどって。
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先週はコーヒー豆を補充することができず、半端に余った豆をこつこつ貯めた「スペシャル・プア・ブレンド」に手をつける侘しい週末を送った。プア・ブレンドは、ウドのコーヒー並みに苦かった。
週明けの月曜 18日、雨の合間を縫って久しぶりの市街へ、天神町の文化プラザで開催されている 50周年記念展を観てきた。これまで同施設で展示をしてきた作家さんたちが 50名ほど選抜されて作品を並べていた。地元作家のカタログを観ているようで退屈しなかった。
天神山文化プラザの建物は構造が複雑で、内部を彷徨っているうちに同時開催の「天プラ(天神山文化プラザの略称)・たてものメモリアル展」に辿り着いた。
会議室のようなところに施設に関する資料が並んでおり、まあついでに、といった感じで覗いてみたら、これが個人的に大変おもしろかった。天プラ建造当時の建築雑誌や、細かく指定が書き込まれた手書きの図面、施設を設計した前川國男氏の格言などもあった。
前川國男という方、コルビュジェの弟子で、丹下健三の師匠なんですね。著書がおもしろそうだったので読んでみようと思った。
「半世紀の図録とポスター展」もおもしろかった。DTP 以前のものはおそらく様々な制約があった中で非常にストレートで力強い感じで、じわっと脳汁が溢れた。 Macintosh が導入され始めたと思われる年代は逆に、コンピューターに苦戦している感じや、機能のお試しのような表現が多くあって可笑しかった。
展示を観て興奮した私は、周波数帯の都合で 7月に使用不能となる 8年ものの携帯電話をついにスマートフォンへ買い替えた。とにかくカネを払いたくないのでデータ通信の定額プランを頑に拒絶して au のおねえさんを存分に困惑させた。ついでに Apple の Time Capsule(無線LANと自動バックアップHD装置)も購入し、自宅限定スマホライフへと舵を切った。
スマホはツンツンだが、補充したコーヒー豆がとても良質だったので概ね幸せだ。
美へのまなざし・交差する世界
岡山県総合文化センター
+岡山県天神山文化プラザ 50周年記念展
2012年 6月 14日(木) – 24日(日)
9:00 – 18:00
岡山県天神山文化プラザ
※
前川國男「賊軍の将」より...
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